20th memorial

hide's coffeeⅢ
「ever free」

"20thメモリアル
プロジェクトの
一環として
3曲目となる
hideさんの楽曲を
トリビュート。"

hideさんの楽曲に、私は未だたくさんのパワーをもらっていて、全く色褪せることの無い「音」とともに、hideさんは現役のアーティストであり続けています。
もちろん私だけでなく、多くのファンの方たち、そして新たにhideさんのファンになった方もたくさんいらっしゃると思います。私自身、hideさんの楽曲のいずれもコーヒーの風味になぞらえて楽しむことが多く、目視することが出来ない、音と味と香りに共通点を感じます。
強さ、弱さ、柔らかさ、優しさ、激しさなど音と風味は視覚以外の感覚を頼りに感じられるものです。

過去、七回忌の会葬返礼品として「HURRY GO ROUND」、十三回忌の返礼品として「Pink Spider」を創造いたしました。過去にトリビュートした二つのコーヒーは、いずれもhideさんの遺した言葉「日本のコーヒー」「頑固なオヤジが淹れるコーヒー」に基づくことが根幹になっています。
それはいわゆる、いまどきの流行っているコーヒーではなく、永年にわたり日本のコーヒーを支えてきた生産エリアのコーヒーをチョイスすることに他なりません。
hideさんの言葉から「日本のコーヒー」に対しての愛情や、リスペクトすら感じます。往年のコーヒーの輸入実績は、それすなわち日本国内での人気にシンクロしていると考えてよいと思います。

hide’s coffeeⅢ「ever free」。
直訳するならば「状態的に常に自由」「普遍的自由」という事になると思いますが、その歌詞からは「夢を切り売りして自由を得るか、自由を制限して夢を追うか」という深い葛藤を背景にしながら、夢と自由の両方を手に入れたいもどかしさを感じます。
しかし、その曲調は開放感に満ち溢れ、なおかつポップでカラフルな楽曲であると感じます。同曲のPVは賑やかで、本当にhideさんがhide with Spread Beaverのメンバーの方たちと楽しそうに演奏し、唄い、時に笑いを誘われてしまうほど。しかし同時にこの「スゴクカッコいい感じ」をコーヒーでの表現の中心に詰め込みたいと考えました。

そうなると、ベースになるコーヒーはコーヒー生産国の中でも屈指のカラフルさ、飛び跳ねるようなテンポを持つタンザニア産アラビカコーヒー、通称「キリマンジャロ」しか見当たらないと思います。軽やかな酸味を持ちつつ、しっかりとした飲み応えもあり、言うまでもなく、わが国のコーヒーシーンを華やかな香りとともに支えてきたコーヒーです。このキリマンジャロはAAというトップグレードを使用する予定ですが、そのなかから更に特級品をセレクトしたいと思います。基本はあくまでキリマンジャロですが、hideさんがメンバーたちとワイワイ繰り広げる楽しさを盛り込むため、コロンビアとガテマラにサポートをお願いしようと思います。これらはすべて「水洗式」と呼ばれるクリーンな風味を持つコーヒーで構成したいと思います。風味的にはブラックでしっかりとした甘味、程よいキレを持つ酸味があり、カラフルなボリュームを持ちつつ、華やかな香りを持ちつつ、スムーズな後口で余韻を楽しめるコーヒーです。

軽やかなオープニングから、hideさんの歌声に合わせメンバーたちと一気に沸点に達し、スッと楽曲が終わった後に、気持ちの中にとても楽しい余韻を感じることが出来るイメージです。

株式会社 昴珈琲店
コーヒー鑑定士 細野修平


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